新生児の毎日のお世話の1つに「沐浴」があります。とても小さく首が座っていない赤ちゃんの沐浴は初めのうちは難しく、慣れるまでは、パパもママも緊張してしまいます。ですが、いくつかのポイントを押さえて、基本的な流れを知って、赤ちゃんとの沐浴を楽しんでくださいね。
この記事の目次
沐浴のポイント
沐浴の目的
赤ちゃんの体をきれいにするために、ベビーバスなどにお湯を溜めて体を洗ってあげることを「沐浴」と言います。抵抗力が弱く、感染症を防ぐために、大人と同じ湯船には入れず、ベビーバスなどを使って入浴させる必要があります。
赤ちゃんは新陳代謝が活発なので汗をかきやすく、1日に何度もうんちやおしっこをしますので、毎日入れてあげましょう。
また、赤ちゃんを裸にして全身の状態を見る機会になることで、顔だけを見ていては気が付かない全身の湿疹や傷などに気が付くことができ、必要があれば早期受診につながるでしょう。
沐浴の期間はいつまで
沐浴は、生後1ヶ月程度まで行うものとされています。1ヶ月健診のときに、病院の先生から許可がでれば、大人と一緒にお風呂にいれてしまって大丈夫です。もしも赤ちゃんが入浴を嫌がるようであったり、大きな湯船に入れて洗ってあげるのが大変だと感じる場合は、ママやパパの判断で、様子を見つつ、徐々に湯船に慣れさせてあげるのがよいでしょう。
赤ちゃんの肌を清潔に保つためにも、退院後から1日1回は沐浴をしてあげましょう。とくに汗をたくさんかきやすい暑い季節は、1日に2回沐浴を行っても構いません。赤ちゃんも気持ちよく過ごすことができます。
お湯の適温は何度
沐浴時のお湯の適温は37~40℃のぬるま湯がベストです。赤ちゃんの肌はデリケートなので、湯温計でしっかりとお湯の温度を確認しましょう。夏の適温は38~39度、冬の適温は40度です。適温にしてあげると、赤ちゃんも気持ちよく沐浴できますよ。
湯温計には色々なタイプやデザインがあり、お湯に浮かべられるのが便利です。湯温は、赤ちゃんを入れる前によくかき混ぜてから必ず確認しましょう。沐浴専用の温度計には、夏の適温と、冬の適温を示す目盛の両方がついているものもあります。季節ごとの適温がひと目でわかりますし、お湯が冷めて差し湯をした時も、適温になったかすぐにわかるので便利です。室温は25℃程度で、なるべく温かくすると良いでしょう。
沐浴の時間は
新生児はまだ体力が十分ではなく、体脂肪が少ないので体温調節がうまくできないため、沐浴時間は5~10分が目安と言われています。
時間帯はあたたかい日中に入れてあげるのがおすすめです。夏でしたら暑くなる前の午前中(10時~11時くらい)、冬でしたら午後(2時~3時くらい)です。ただ、日中にママひとりでやるのは大変…という場合は、パパが帰って来てできる時間帯でもいいと思いますが、深夜は避けましょう。生活リズムをつけるために、できれば毎日だいたい決まった時間帯にいれてあげられるといいですね。
また、授乳直後の満腹時や授乳直前の空腹時は避けましょう。授乳直後の沐浴は吐いてしまうことがあるので30分以上あけましょう。空腹時は機嫌が悪く泣いたりするので、沐浴がスムーズにできなくなることがあります。
沐浴する場所は
毎日の沐浴は、赤ちゃんにとって快適で心地よいものにしてあげたいですね。沐浴を行う場所には、浴室、キッチンや洗面台のシンク、部屋などがあり、それぞれに便利な点、注意する点があります。
・浴室
お湯入れの準備や排水などの片付けが簡単でラクです。お湯がこぼれて床が濡れることも気にしなくてすみます。ただ赤ちゃんを、中腰の姿勢で洗うことになるので、腰が痛くなることもあります。石鹸を使って洗うときは、シャワーで丁寧に洗い流す必要があるので浴室が便利です。
・キッチンや洗面台のシンク
高さがあるので、ママやパパが立って洗えることができ楽で、腰への負担が少なくなります。シンクの蛇口はさけて、まわりの食器や調理器具などは、危なくないように片付けましょう。シンク用のコンパクトなベビーバスや、シンクに直接敷ける沐浴用シートを使うと良いでしょう。準備や片づけが楽です。
・部屋
沐浴剤を使っての沐浴は部屋でも大丈夫です。テーブルの上にビニールシートなどを敷き、その上にベビーバスを置いて行います。特に冬は、暖かい部屋で沐浴させる方が赤ちゃんも快適です。
また、沐浴する場所は24~26度が適温です。浴室で行う際も、沐浴前に浴室内を暖かくしておきましょう。沐浴の場所と服を脱がす場所はできるだけ温度差のないようにしましょう。 特に、冬場の温度差には注意です。
沐浴前に準備するもの
赤ちゃんを快適に沐浴させるためには、たくさん準備するものがあります。沐浴の途中で中断するのは大変ですので、全てしっかりと準備しましょう。沐浴の準備をする前に必ず赤ちゃんの体温を測り健康チェックをしましょう。沐浴してよいかの判断は、熱が38度以下で、元気があり、機嫌も悪くないことが目安となります。
ベビーバス、洗面器や湯おけ、ビニールシート
洗面器や湯おけの湯は、頭を洗ったときの泡を流すときや差し湯に使います。ビニールシートは室内での沐浴のときにベビーバスの下に敷きます。
沐浴用バスタオル、ガーゼハンカチ、沐浴布
バスタオルはすぐに赤ちゃんを乗せて拭けるように、ベビーバスの近くに広げておきます。ガーゼも顔や体を洗うときに使うので、ベビーバスの近くに準備します。沐浴布は、ガーゼハンカチやハンドタオルでも代用でき、沐浴時に赤ちゃんのお腹にあたたかくしてあげ赤ちゃんを安させます。
沐浴用石鹸・ソープ・沐浴剤・湯温計
石鹸もベビーバスの近くに準備します。
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着替えのベビー服や肌着・オムツ
ベビー服と肌着は重ねて袖を通し、すぐに着られるように広げておきます。オムツも広げておきます。
ベビークリーム等保湿剤、綿棒、ヘアーブラシ
ベビークリームには用途に応じて、顔用・体用・お尻用などがあります。
ベビークリーム、綿棒、ヘアーブラシは着替えの場所においておきましょう。
道具の準備の最後にベビーバスに7分目と洗面器に約40度のお湯を張ります。パパ・ママの手を入れて温度を確認するのではなく必ず湯温計で測りましょう。
沐浴は、始めはバタバタし、赤ちゃんに泣かれたりしてパニックになったりしますが、少しずつ慣れていきましょう。最初のうちは、おしりなど汚れやすいところ以外は洗う方法を省略したり、うつぶせにしないで背中とおしりを洗ってあげてもいいと思います。
産後でママの体調が悪いときは、パパや両親に手伝ってもらいましょう。沐浴は約1ヶ月と短い貴重な時間です。赤ちゃんにやさしく声をかけたりして親子のスキンシップをとりながら、楽しんでください。
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